那須まちづくり広場
田んぼや畑、林が広がる山あいのエリアに、その「町」はあります。JR東北新幹線・新白河駅から車で約15分。「那須まちづくり広場」は、廃校になった栃木県那須町の小学校跡地に作られました。
「朝日小学校」と彫られた石門の先の校庭には、2階建ての住宅棟と、2戸連結した長屋式の平屋がずらり。一部はおしゃれなログハウスです。計49戸のこれらの住宅は、60歳以上の、自立して暮らせる人を対象とした「ひろばの家・那須1」という名の「サ高住」です。広さはワンルームから2LDKまで、約29平方メートル~66平方メートル。いま第2期工事中で、東側にさらに32戸の平屋を、来年初め完成予定で建設中です。
すでに建っているサ高住のうち、入居が可能な2LDKを見せてもらいました。平屋で、玄関まではスロープ。玄関扉はガラス戸で、もしもの時には外から室内の様子が覗えます。多くの人はまだまだ元気なので、プライバシー保護のため、目隠し代わりのカーテンや暖簾を掛けていました。結果的にどの住戸も個性的な玄関先です。
高齢になった時、マンションや団地では、玄関ドアがどれも似ているために自宅が分からず迷子になるといった「事件」をよく聞きますが、ここではその心配はなさそうです。