一度訪ねておく
また、重要な会食の場合、事前にメニューを知り場所に慣れておくことが大事だし、有利な材料になることがある。一度訪ねておくと店側からの印象がよくなる点も見逃せない。
食事にあっては、個々の参加者がどのくらい飲んだり食べたりしていて、どういう気分と状態にあるかを常に把握することを習慣としよう。
自分の飲食ペースを調整しつつ、飲み物の追加注文や、食事の取り分けなどで、気を利かせるといい。
そこまでするか? するのだ! 大丈夫だ。慣れると自然にできる。
なお、初めて訪れた店や紹介された店が気に入った場合は、間を置かずに(1カ月以内に)再訪して、「前回が美味しかったのでまた来た」と言うと、たいていは顔と名前を覚えてくれる。向こう1年間は有効だ。
※本稿は、『経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて』(Gakken)の一部を再編集したものです。
『経済評論家の父から息子への手紙:お金と人生と幸せについて』(著:山崎元/Gakken)
金融機関にだまされるな、マーケティングにだまされるな、「おいしい投資話」にだまされるなと、つねに辛口かつユーモラスに語り、人気を博してきた経済評論家・山崎元さん。
彼が、これからを生きる息子へ、そして、すべての読者に向け、自身が長年追究してきた、お金と人生、幸せについて、いちばん大事なことを、渾身の力を込めて書き下ろした最後の一冊です。