「応援して声をかけてくれる人たちがいないと、自分の価値はないんだなってつくづく思う」(前園さん)

前園 でも、桂里奈ちゃんはバラエティ番組では、自分の力を100パーセント出し切っているよね。

丸山 よく、自分の持っている情報を一つずつ小出しにしたほうがいいっていう話も聞くじゃないですか。でも、私は聞かれたことに対してはすべて出し切っています。例えば、「今までどういう彼氏がいたんですか」と聞かれて、「サッカーの代理人がいた」と答えるとします。すると、「そこまで詳しく言う必要ある?」と言われて。

前園 そんなにさらけ出さなくても、と。

丸山 じゃあ、それを言わなかったらどこまでのこと話せばいいんでしょうか。私は自分が聞かれたことに対しては、全部正直に答えたいんです。

 

事件の後、当然仕事がゼロになって

前園 でも、答えられないことってあるよね。僕は今後の人生をどうしていきたいかとたまに聞かれるけど、現役の時と違って、今は具体的に言えることがないな。あの事件の後、当然仕事がゼロになっちゃったわけです。

そうすると、月に一つ入って来た仕事がありがたくて、それを地道に積み重ねてきて今がある。とにかく一つ一つの仕事を一所懸命やっていかないと先がないと思っているので、将来自分がこうなりたいとかをあまり考えなくなったんだよね。

丸山 本当にあの事件の影響が大きいんですね。

前園 そうね。変な話、「握手してください」とか「写真撮ってください」とかいうのが、正直、面倒くさい時期もあったのよ。だけど、それがどれだけ大事かということに気づかされたし、応援して声をかけてくれる人たちがいないと、自分の価値はないんだなってつくづく思う。事件の時は誰も声なんてかけてくれなかったから。今は近所の人も話しかけてくれて、そういうのがすごくありがたい。