女性がどう働くか? 立ちはだかる扶養のジレンマ

そんな中、妻がパートなどで働いたときに浮上するのが「扶養」の問題です。

夫の扶養の範囲内か扶養を外れるか、働き方の選択を迫られるわけです。

『「扶養の壁」に悩む人が働き損にならないための38のヒント』(著:塚越菜々子/発行:東京ニュース通信社、発売:講談社)

扶養内なら税金や社会保険料の家計への負担は最小限に抑えられる。

扶養外なら負担が増え、家計に重くのしかかってくる。

そう考えると多くの人は扶養内でいたほうがいいのでは?と考えてしまいます。

しかし、冒頭に説明したように給料は上がらないのに物価が上昇していくと、そうは言っていられません。

扶養は妻の働きを制限する「壁」として立ちはだかりますが、扶養内で働いていたら収入は頭打ちです。

そうなると、生活は厳しくなり、かといって自身の働きを増やせば年収が上がり、扶養から外れてしまいます。

こうして扶養の問題はパートで働く女性にとって難問になっているのです。