(写真提供:Photo AC)
2024年10月から、パートなどの短時間労働者に対する社会保険の適用範囲が拡大され、従業員数51人以上の企業も対象となります。パートやアルバイトで働く人にとって避けては通れないのが「扶養」ですが、ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんは「扶養の制度について『複雑すぎてわからない』と感じている人が多いのでは」と指摘しています。そこで今回は、塚越さんの著書『「扶養の壁」に悩む人が働き損にならないための38のヒント』から一部引用、再編集してお届けします。

給料は上がらないのに…

日本の労働者の給料はここ30年ほど、ほとんど上がっていません。

<『「扶養の壁」に悩む人が働き損にならないための38のヒント』より>

一方で、物価は年々上がっています。

<『「扶養の壁」に悩む人が働き損にならないための38のヒント』より>

給料が変わらず、電気やガス代、食料品などの値段は高くなっているため、苦しい生活を強いられている人も少なくないでしょう。

ひと昔前は夫の給料だけで家族を養っていけましたが、今は難しく、妻も働かないと日常生活が成り立たなくなっています。

実際、共働き世帯が圧倒的に多いのが現状です。