(写真提供:Photo AC)
内閣府が公表した「令和6年版高齢社会白書」によると、昭和25年は現役世代12.1人で1人の受給世代を支えていたのに対し、令和5年は2.0人で1人を支えるようになったそう。将来<年金の減少>が懸念されるなか、社労士YouTuberとして活躍する社労士みなみさんは「手間や労力をかけずに『もらえるお金』『増やせるお金』はかなりある」と語っています。今回は、みなみさんの著書『もらう×増やす×出費を減らす 年金最大化生活』から一部引用、再編集してお届けします。

今後、年金額が減っていくという話は本当?

厚生労働省が、実際に年金生活を始めた65歳以上の人を対象に行なった調査で、約7割の人が「暮らしに心配がない」と答えていますが、お金に余裕があるという話ではないようです。

というのも「家計にゆとりがあり、まったく心配ない」は、約1割です。残りの約6割は、大きな心配はしていないけど、家計にゆとりはないという人たちです。

そのほとんどの人たちの収入の柱は、年金です。

厚生労働省の調べによると、年金が世帯収入の約80%以上を占める世帯が約6割。約4分の1の世帯は、100%年金です。そうなってくると心配になるのは、あの噂です。

「これから、年金はどんどん減っていくらしいよ」

長い目で見れば、年金が減るのは避けられないでしょう。その背景には、少子高齢化の進展があります。