勉強すると人生をショートカットできる

「勉強」と聞くと、出てくるのが、教養かそれとも実学かという二項対立的な論争です。

でも私の意見を言えば、そんな論争は無意味でしょう。

そもそも、教養とは英語でリベラルアーツといわれるように「自由になるために必要な技術や学問」です。明日から仕事にすぐ使えるヒントでも、世界のビジネスエリートが知っているものでも、それを学んだことで、優越感に浸るためのものでもないはずです。

一方で、人類には「蓄積」があります。そして「勉強」をすれば、その蓄積されてきた基礎・基本を学び、いろいろな場面や段階をショートカットすることが可能になるのです。

たとえば、月と地球はどれだけ離れているでしょうか?

なんの「蓄積」もないままその問いを考え始めたとするならば、一生それに没頭したとしても、おそらく答えを出すことはできないでしょう。

しかし、その答えを既に「蓄積」した人にたずねれば、距離だけでなく、なぜそうなのか、ということも含めて、知ることができます。

つまり「勉強」により、先人たちがとても長い時間をかけて見出し、受け継ぎ、付け足してきた知識を、あなた自身はさほど時間やコストをかけずに得ることができるのです。