サンマの内臓は肝が美味しい!
胃がなく腸も短いサンマの内臓。あのほろ苦い味はいったい何の味なのでしょう? 答えは肝臓。大海原でプランクトンをたくさん食べて健やかに育った肝臓が美味なのです。
ツウの中には肝(肝臓)を取り出して醤油と混ぜて肝醤油を作り、フライパンでサンマの肝醤油でソテーにしたりするそうです。ほろ苦い肝醤油の風味をまとったサンマ、お酒に合うこと間違いなしでしょう! 新鮮なサンマが手に入ったら、試してみたいものです。
ちなみに、サンマの栄養成分をチェックしてみると、たんぱく質はもちろん、葉酸、ビタミンB2、B16をはじめとするビタミンB群、ビタミンD、鉄、カルシウム、オメガ3のDHA・EPAなどが多く含まれています。
内臓にはビタミンAも含まれているので、肌ケア、ノドなどの粘膜のケアに有効。また、鉄やビタミンB群は、貧血からくる疲労対策、代謝アップをサポート。オメガ3による血液サラサラ作用も期待できます。
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極暑の疲れで免疫が低下したり、空気が乾燥し、感染症が気になる季節がやって来ます。初秋のサンマは季節の変わり目の体のケアにピッタリ。何より、豊漁の今年はサンマの肝を美味しくいただくチャンスです。美味しいものは逃すと悔しいですから。
『ごはんに化ける ズルイおつまみ』
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!
コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。