サンマの内臓は肝が美味しい!

胃がなく腸も短いサンマの内臓。あのほろ苦い味はいったい何の味なのでしょう? 答えは肝臓。大海原でプランクトンをたくさん食べて健やかに育った肝臓が美味なのです。

ツウの中には肝(肝臓)を取り出して醤油と混ぜて肝醤油を作り、フライパンでサンマの肝醤油でソテーにしたりするそうです。ほろ苦い肝醤油の風味をまとったサンマ、お酒に合うこと間違いなしでしょう! 新鮮なサンマが手に入ったら、試してみたいものです。

ちなみに、サンマの栄養成分をチェックしてみると、たんぱく質はもちろん、葉酸、ビタミンB2、B16をはじめとするビタミンB群、ビタミンD、鉄、カルシウム、オメガ3のDHA・EPAなどが多く含まれています。

内臓にはビタミンAも含まれているので、肌ケア、ノドなどの粘膜のケアに有効。また、鉄やビタミンB群は、貧血からくる疲労対策、代謝アップをサポート。オメガ3による血液サラサラ作用も期待できます。

サンマの栄養成分
サンマの栄養成分

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極暑の疲れで免疫が低下したり、空気が乾燥し、感染症が気になる季節がやって来ます。初秋のサンマは季節の変わり目の体のケアにピッタリ。何より、豊漁の今年はサンマの肝を美味しくいただくチャンスです。美味しいものは逃すと悔しいですから。


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