ヒューリスティックな考えが誤解を呼ぶ
年金制度は誤解されている部分が多いと感じます。
年金制度について正しい知識を持つことは、非常に重要です。なぜなら、老後生活では絶対に必要なお金(収入源)だからです。
「少子高齢化」「財源が危ない」、だから「年金制度は崩壊する」「年金は当てにならない」と、直感的に判断してしまうことがあります。
これを行動経済学では「ヒューリスティック」と呼びます。
「ヒューリスティック」とは、意思決定をする際に論理的にひとつひとつを検証するのではなく、経験則や先入観によって直感で判断することです。
年金についても、ヒューリスティックな考え方で、誤解している人が多いのです。
※本稿は、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
『投資ゼロで老後資金をつくる』(著:長尾義弘/青春出版社)
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