「あっちゃがぱーぱー」

わたしに限らず、日常でよく耳にする「言い間違え」「聞き間違え」「空耳」の類いは多い。

他人を気分悪くさせたり傷つけたりするものでなくて、あとでふと思い出すと1人でプッと吹き出してしまうこの類い、わたし、嫌いではない。

ものすごく気分が落ちていたり疲れていたりする時、振り返って1人でププッと笑えるかどうかで、私はその時の自分の重症度を測っている。

本人の名誉のため、誰のことだかは一応伏せておきます。
まあ、似たり寄ったりのことはみんなそれぞれある家族なのだが…。

我が家の息子は3歳くらいの頃、大好きだった「きかんしゃトーマス」に出てくる200くらいの名前を全部覚えていた。
外に連れ歩く時、図鑑を常に持ち歩き、予防接種の待ち時間などに開いては絵を指してキャラクターの名前を言う。
膨大な数、ほとんど正解なのを見て親は密かに「もしかしてうちの子天才なんじゃ…!?」と、期待したものだ。今にして思えばとてもシアワセな思い込み。(今じゃ一つも覚えてないらしい。)

トーマス→「とーます」
パーシー→「ぱーしー」
ゴードン→「ごーどん」
ジェームス→「じぇーむす」
トップハム・ハット卿→「あっちゃがぱーぱー」

なぜか他のは全部言えても、「トップハム・ハット卿」だけは「あっちゃがぱーぱー」としか言えなかった。なんじゃそれ。しかも一文字も合ってないし。