持参した褒美は…

その後、彰子を含め、女房たちが冊子の準備を進めていると、左大臣道長が褒美をもって倫子と共に藤壺を訪問。

皆に分けよ、と持参した褒美は紙と硯、そして筆でした。

美しい紙を見た中宮が、さっそく「紙は…藤式部に」とまひろに渡すことを命じると、倫子は表情をかたくします。

すると、やや挙動不審な様子で「はい」とこたえるまひろ。

道長が「筆や硯も入用であろう」とまひろに告げると、横に立つ倫子は一瞬視線を道長に向けます。

それに対し、まひろは頭を下げて「ありがとう存じます」とこたえますが、あまり喜んでいるようにみえない様子に違和感を覚える道長。

「帝がお喜びくださる冊子になるよう、みな、たのみますよ」と倫子が告げると、まひろが二人に目を合わせようとしないまま、場面は転換するのでした。