（4ページ目）江原啓之　「初詣」に行く前に心にとめてほしい「神社に参拝する意味」崇高なエナジーを感じる場所へ｜芸能

江原　素晴らしいことですね。書籍や雑誌などで全国各地の神社を紹介してきた私が言うのもなんですが、こんなに神社ブームになるとは思っていませんでした。

丹生　すっかり定着しましたね。でもまだ、著名な神社に集中しています。神社本庁に属する神社は8万社くらいありますので、まんべんなく行っていただけたら……。私はこのお宮の宮司ですから、ここに来てもらう努力をするのは当然ですが、もっと皆さんにいろんなところに参ってみてほしい。神社は、一社一社違っていいと思うのです。

江原　私がこちらで感じたご神気を申し上げてもいいですか？

丹生　もちろんです。

江原　こちらのご祭神に、天照大神の妹である丹生都比売大神（稚日女命〈わかひるめのみこと〉）がおられることもあってか、女性の味方になってくださると感じます。子宝や安産祈願、婦人科系の悩みを抱えた方であるとか、シングルマザーで頑張っている方、再婚を望む方、母と娘や姉妹の和合などに特に心を寄せてくださると思います。

丹生　ぜひ女神さまの社（やしろ）にお参りに来ていただいて、この地ならではの信仰に触れていただけたらと思います。毎月の月次祭（つきなみさい）（16日）には、ご神犬も神様のお手伝いをしていますので……。

江原　先ほど、「地域の信仰が篤い」というお話がありましたが、やはり、まずは産土神（うぶすながみ）と氏神様にお参りすることは大事にしたいですね。昔は、その人が生まれた土地の神様（産土神）と、居住地の神様（氏神）は同じであることがほとんどでしたが、最近は生まれた土地から離れて暮らす人が多いでしょう。

でも、年末年始は地元に帰省する機会もあるでしょうから、まず、産土神に感謝を伝えてください。氏神様、そしてそれ以外の崇敬する神社にお参りするときも、神様の前で、きちんと努力を誓えるような生き方をしたいですね。