真っ先に気にするべき成分
カロリーは体を動かすエネルギーの単位で、食品においては「1気圧の環境下で1Lの水を1℃上昇させるのに必要な熱量=1kcal」と定義されています。そして、その食品が体の中で産出するエネルギー量を*kcalというように示します。
カロリーが高いということは、それだけ栄養素が豊富に含まれていることを意味するので、食べすぎ防止の参考程度にはなるでしょう。
しかし前述のとおり、カロリーは肥満にも血糖値上昇にも関係性が認められません。これが、現在の医学の常識です。
カロリーをいっさい無視して構わないとまではいいませんが、神経質になったところで健康増進にはあまりつながらないということを知っておきましょう。
カロリーを気にしながら血糖値を下げることができた人に、私はこれまでお目にかかったことがありません。
食品購入時に成分表をチェックする際は、カロリーではなく炭水化物(糖質)を真っ先に見るようにしてください。
これが、血糖値上昇のもとであり、糖尿病の大きな原因のひとつです。
数字(グラム数)が高いほどリスクが上がることはいうまでもありません。
※本稿は、『ミスター血糖値が教える 7日間でひとりでに血糖値が下がるすごい方法』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『ミスター血糖値が教える 7日間でひとりでに血糖値が下がるすごい方法』(著:矢野宏行/アスコム)
血糖値や糖尿病について、完全に解明されていない部分はたくさんあります。
その一方で、明らかになっている事実も枚挙にいとまがありません。
本書で最新医学の常識を身につければ、血糖値が「ひとりでに」下がります。