閉経前後4年間は骨密度が減る時期
Q2)骨粗しょう症になりやすい人、なりにくい人、どこに差があるの?
女性は男性よりも骨粗しょう症リスクが高いと言われています。その原因は、閉経による女性ホルモン(エストロゲン)の急激な低下。女性ホルモンは骨を守る機能があるため、閉経により一気に骨量の減少が起こるのです。実は、閉経後の2年間は最も骨量が減る時期。
次いで、月経はあるものの、閉経前の2年間が2番目です。過度なダイエットの経験がある人や運動不足だった人、日常生活で不摂生をしていた人は骨折のリスクが高まる可能性があります。また、骨量には遺伝の影響も少なからずあるため、母親や祖母が骨粗しょう症だった人は自身もリスクが高い可能性が。さらに食生活に偏りがある人、若いころに運動経験がない人、現在運動不足の人も高リスク。
また、想定外かもしれませんが、美白意識が高い人も骨粗しょう症予備群です。骨に必要なビタミンDの80%は日光に当たることで生成されるため、普段から日焼け止めをしっかり塗り、日傘をさす習慣がある人はビタミンD不足の可能性があります。
骨粗しょう症も生活習慣病です。健康を阻害する生活習慣は骨にもダメージがあるのです。