掛け替えのない宝物とその原点

実は私が2007年、日本テレビで構成を担当していた『おネエ☆MANS』や、それに続く『魔女たちの22時』という番組は、20代の頃、おすぎとピーコさんに出会ったことが“元”になっているのです。

『おネエ☆MANS』といえば、今年5月22日に急逝された「マジー」こと真島茂樹さんにも出ていただいていました。『マツケンサンバⅡ』の振付師としても有名なマジーさんの「お別れ会」には、『おネエ☆MANS』に出てくださっていたファッションプロデューサーの植松晃士さん、ヘアメイクアーティストの平澤隆司さんらが出席され、IKKOさんはマジーさんに宛てたお手紙で、「私たちにとって大切な番組」として『おネエ☆MANS』を綴ってくださいました。

いまも日本中を一瞬で明るくしてくださる『マツケンサンバⅡ』の2コーラス目に登場するはずだったマジ―さんの姿が見られないことは、私にとっては本当に辛くて悲しいことです。お優しくて、「好き」とか「嫌い」という感情をとても大切にされ、御自身が切り拓いたお仕事に関して揺るぎない想いをお持ちだったマジ―さん。あの方をはじめ、假屋崎省吾さんやマロンさん、チャーリー礒崎さん、別府武彦さん、如月音流さん、花柳廸彦太さんらと、あの時代にお目にかかれて、近しくさせていただいていたことは、いま私の掛け替えのない宝物になっているのです。

その原点ともいうべき存在が、おすぎとピーコさんでした。

『おネエ☆MANS』台本
撮影◎筆者