ストイックだと思われるかもしれませんが、やりたいことがあるから続けられるんです。『幽☆遊☆白書』のときとんでもない役がきたわって思ったように、お仕事のオファーは何がくるかわからない。でも普段精進していれば、体が動きます。すべては仕事をするための食生活であり、精進。だからやりたいことがあるって大切ですよ。
来年にはコンサートも予定されていて、いまからそれを楽しみにしています。今年5月に開いたライブでは、「修羅の花」以外はレコーディングでしか歌ったことのない曲でしたから、覚えるまでが大変でした。スタッフの前では平気な顔をしていたけれど、本番を終えるまで内心ひやひや。(笑)
こう見えて私、かなりのあがり性なんですよ。歌番組に出ていた頃も、マイクを持つ手がぶるぶる震えるのがわかるくらい。芝居でも、本番で頭が真っ白になるほど緊張するのはいつものことでした。
でも、この異常なドキドキ感は何だろうと考えてみたら、「あ、自意識過剰か」とわかったんですよ。たまにしか歌番組に出ないから、絶対に失敗したくない、少しはうまく聞かせたいという自意識が出てしまう。
それに気づいてからは、歌の面では「楽しめばいいんだ」と完全に吹っ切れましたね。芝居では、まだその余裕がないことのほうが多いのですけれど。
自分がいやだと思うこと以外は果敢に挑戦しながら、芝居も歌も楽しんでいこうと思います。