「カタログ優待」は縮小傾向
そして、3つ目として伝えておかなくてはいけない点は、いわゆる「カタログ優待」は縮小傾向にあるようで株主優待の廃止リスクもあることです。
有名リース会社の「カタログ優待」の廃止もあり、その企業は、今後、「配当等による利益還元に集約」すると言っています。また、大手通信会社の「カタログ優待」は自社ポイントがもらえる「ポイント優待」になりました。
過去のチャートを見ると、「カタログ優待」が廃止されるといったん株価が下がるのですが、営業利益が伸びている企業であれば、長期的なチャート(一定期間の株価をグラフにしたもの)では株価も戻っていることが多いです。
過去に「カタログ優待」を廃止した有名リース会社でも、株主優待廃止の際に「配当等による利益還元に集約」すると伝えています。しかも、この企業は業績にかかわらず配当金を維持・増額してくれる「累進配当」を行っていることもあるからか、株価は一時的に下がりましたが、その後、戻っています。
「累進配当」であれば、株主優待が廃止されても配当金は維持か、増えていくわけなので、「カタログ優待」が廃止されるのは残念ではあるものの、安心して配当金を受け取りながら長期的に保有し続けることができるでしょう。