キレイなままの母
父はできないことが多くなり理解力が劣っていく一方で、何もかもわからなくなっているわけではない。
衰えていく父を不憫に思うときもあれば、今日のように年寄り扱いされるのを異常に嫌悪する様子に、私は猛烈に腹が立つときもある。そんな自分の気持ちの振れ幅に疲れてしまうときが確実に増えた。
第33話へ続く。
父はできないことが多くなり理解力が劣っていく一方で、何もかもわからなくなっているわけではない。
衰えていく父を不憫に思うときもあれば、今日のように年寄り扱いされるのを異常に嫌悪する様子に、私は猛烈に腹が立つときもある。そんな自分の気持ちの振れ幅に疲れてしまうときが確実に増えた。
第33話へ続く。
大阪府出身。フリーランスのデザイナーとして働きながら、インスタグラムで子育てエッセイ漫画を投稿。「オーマイ・ダッド!父がだんだん壊れていく」が連載漫画、作画デビュー作。
インスタグラム@tongari.megane_digital
ブログ「※あくまでウチの場合。」
https://tongarimegane.napbizblog.jp
1995年朝日新聞社北海道支社主催「らいらっく文学賞」に入賞。以来、多数の連載を持つほか、「食と健康」がテーマのラジオ番組のパーソナリティを務める。農林水産省・食料農業農村政策審議会委員などを歴任。著書に『ハッカの薫る丘で』(小社刊)『古民家再生物語』(小社刊)など。2022年より拓殖大学北海道短期大学客員教授