90歳まで生きるのが当たり前になる時代
もうひとつは「個人型確定拠出年金(iDeCo)」だ。
「自分が支払った掛金を自分で運用し、資産を形成する私的年金制度です。こちらも月々5000円から始められ、掛金を1000円単位で自由に設定でき、掛金とその運用益との合計額を60歳以降に受け取ることができます。もちろん税優遇もあります。先の小規模企業共済と併用も可能ですから、2つ合わせるとかなりの節税効果があるのではないでしょうか」
内藤氏は国保料が上がることを恐れず、“稼ぐ手はゆるめない”ことを推奨する。上記2つの節税対策では国保料は下がらないが、これで所得税と住民税の負担が軽くなる。
「昔と違って70歳で人生を終わりにできない、90歳まで生きるのは当たり前という時代です。60歳で定年退職したとしたらあと30年以上生きなければならないのです。自分の稼ぐ力をフルにして引っ張ること、身の丈にあった生活で楽しむ能力が大切だと思います」(内藤氏)