「1日1個のりんごは医者を遠ざける」を裏付ける「モーロりんご療法」とは?
子どものころ、風邪をひいて熱が出たり、お腹が痛くなったりしたときに、すりおろしたりんごを食べた記憶はありませんか? 実はこれはドイツの科学者モーロが提唱した「モーロりんご療法」という立派な食事療法。その方法はとてもシンプルで、「下痢や消化不良を起こしている子どもに、すりおろしたりんごを2日間与える」というものです。1927年、ドイツで赤痢が流行っていたころに発表され、世界中から注目を集めました。
「モーロりんご療法」のカギを握るのは、りんごの皮に多く含まれるタンニン(渋み成分)とペクチン(水溶性食物繊維)。
タンニンは炎症を起こした腸粘膜を優しく引き締めて整える。
ペクチンは腸内で水分を含んでゼリー状になり、腸壁を守る。
こうして、菌やウイルスの侵入を阻止したり、腸内環境を整えたりすることで、下痢や腹痛が改善。その結果、免疫力が回復。まさに、医者いらずの働きです!