市役所職員・若林が伝えたこと

対して聖人は「何言うてんねん。無理に決まってるやろう。世話んなった神戸が今、大変なことになっているんや!それほっといていけるわけないやろ!」と永吉に怒鳴ります。

しかし永吉から「娘と神戸と…どっちが大事や!」と言い返されると、一瞬迷って聖人は「娘に決まっとるやろ!」と答えます。

愛子や商店街の仲間・福田からも、糸島に行った方が良いと説得され、悩む聖人。

すると、やりとりの後ろから市役所職員・若林が。

若林は「米田さん、これから仮設住宅の建設が始まります。市としては一人でも多く行き場のない人に住んでもらいたい。帰れる場所がある人はそっちに行ってもらったら助かります」と、率直に役所の一職員としての意見を聖人へ伝えました。

それを聞いた聖人は言葉を失いますが、少し考えた後、愛子たちには先に糸島に行ってもらうよう、そして自分は神戸のためにできることをもう少しやってから向かう、ということを周囲に伝えるのでした。