この記事の目次
ダークパターンとは
ダークパターン7つの類型
(1)緊急性
(2)執拗(しつよう)な繰り返し
(3)強制
(4)妨害
(5)こっそり
(6)インターフェース干渉
(7)社会的証明
ダークパターンに惑わされないための心構え

ダークパターン7つの類型

 

(1)緊急性

時間や在庫などが限られていると示し、購入のプレッシャーを与える。

〈例〉

・「在庫残りわずか」「今しか購入できない」というメッセージが表示される。

・割引期間終了までのカウントダウンタイマーが表示される。

 

(2)執拗(しつよう)な繰り返し

利用にあたって必ずしもとる必要のない行動をしつこく求める。

〈例〉

・「サービスを利用するには通知を許可してください」というメッセージが表示され、拒否しても許可を求めるメッセージが繰り返し表示される。

 

(3)強制

消費者が望まない行動を強制または同意なく実行する。

〈例〉

・商品の閲覧だけでも「サービスを利用するには会員登録が必須です」というメッセージが表示され、会員登録を促される。

・消費者の許可なく個人情報を抽出する。

 

(4)妨害

企業にとって都合の悪い行為を妨害する。

〈例〉

・サービス解約にあたって、多量の確認事項へのチェックを求める。

・退会方法をわかりづらくする。

 

(5)こっそり

購入の意思決定に関わる重要な情報を、はじめの段階で隠したり、見えにくくしたりする。

〈例〉

・「12ヵ月購入コース」という表示を非常に小さな文字で表示し、単発購入できる商品であるように見せかける。

・無料のトライアル期間終了後、自動で定期購入プランに移行する。

・商品をカートに入れると、別の有料商品も一緒に追加される。

 

(6)インターフェース干渉

企業側に都合のいい行動を促す。

〈例〉

・最も購入させたい商品や購入方法を大々的に扱う一方で、その他の商品や購入方法を目立たない見せ方をして、消費者の選択を誘導する。

・消費者の同意を得るポップアップで、「同意」ボタンは赤で目立たせ、「拒否」ボタンはグレーで目立たなくする。

 

(7)社会的証明

他の消費者の行動を知らせることで、消費者に意思決定させることを働きかける。

〈例〉

・商品をお気に入りに登録している人数が表示される。

・「現在この商品を見ているのは10名です」という通知が画面に現れる。

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