シンバイオティクスを実践できるおすすめの食べ方
(褐藻類×発酵食品)
善玉菌(プロバイオティクス)を含む発酵食品は、褐藻類に含まれる水溶性食物繊維「フコイダン」(プレバイオティクス)と一緒に摂ると、相乗効果によって腸内環境を整える効果が期待できます。
(組み合わせ例)
・めかぶ+キムチ
・もずく+納豆
・メカブ+味噌
(味噌を使う時の注意ポイント)
「フコイダン」は加熱しても成分が変わらないため味噌汁の具材としても安心して取り入れられますが、乳酸菌などの善玉菌は加熱すると死滅してしまいます。死んでしまった乳酸菌も腸内環境を整える作用を持っていますが、生きた善玉菌としてフコイダンとのより強い相乗効果を発揮するためには、味噌をそのままメカブと和える食べ方をおすすめします。
腸内環境の維持には、毎日腸に良い食事を続けることが重要です。
この組み合わせなら手軽に取り入れられるため、日々の食生活におすすめです。
広瀬直人
食品加工利用研究・九州大学大学院 農学研究院 食品免疫機能分析学寄附講座 教授
大阪府立大学農学部卒。1990年にカゴメ株式会社入社、食品加工技術の研究開発に従事。大阪府立大学大学院農学研究科において酵母の分子育種研究に携わり、1999年3月に博士号取得。同年4月に沖縄県農業試験場着任、農産物の発酵・加工利用および鮮度保持に関する研究に従事。2018年に沖縄県工業技術センター着任、食品加工技術の研究および指導に従事。2022年に鹿児島県立短期大学生活科学科食物栄養専攻 教授就任。2024年4月より、ヴェントゥーノ社が九州大学に持つ寄附講座にて、共同で幅広い食品の免疫機能に関する研究を実施している。
「婦人公論.jp」編集部
2019年4月にスタートした中央公論新社が発行する雑誌『婦人公論』のウェブメディア。本誌のスクープ第一報、最新号の読みどころ、反響の大きかった記事や、WEBオリジナル記事、WEBオリジナル連載などを配信している