「誰のことも信じられぬ。己のことも」
宇治の別邸の柱にもたれかける道長。
目を覚ましてまひろを目にとめると、驚きながらも安堵の表情を浮かべます。
それからまひろの提案で宇治川の川辺を歩くことになった二人。
杖をつきながら歩く道長は、川面を見つめながら「誰のことも信じられぬ。己のことも」と心の内を吐露します。
対して「私との約束はお忘れくださいませ」と告げるまひろ。
すると道長は「お前との約束を忘れれば、俺の命は終わる」と話します。皆が喜ぶならそれでもいいが、と言うと、まひろは「ならば私も一緒に参ります」とこたえます。