「道長様が生きておられれば、私も生きられます」

物語も書き終え、皇太后彰子も強くなった今、この世に私の役目はもうない、と話したまひろ。「この川で二人流されてみません?」と、命を終えてもよいという覚悟を道長へ示します。

対して「おまえは…。俺より先に死んではならぬ。死ぬな」と制止する道長。

するとまひろは「ならば…道長様も生きてくださいませ。道長様が生きておられれば、私も生きられます」と伝えます。

その言葉を聞いて嗚咽する道長。その震える背中をまひろは涙ぐみながら、じっと見つめます。

その後、場面が変わってまひろの館へ。太陽の光が降り注ぐ中で筆を執ったまひろ。

「雲隠」と記して終えたはずの物語の続きを、再び書き始めるのでした。