11月に権利確定の「株主優待」は少ないが注目
11月に権利を迎える「株主優待」の数は、3月権利や9月権利に比べると少ないのですが、毎月、「株主優待」の権利を取得することで、食品や優待券などの「株主優待」が家に到着し、たとえば優待券にしても「このお店に行って使ってみよう」と外出するきっかけにもなります。
初心者が株式投資をする時に守りたいことは、まず、会社の「営業利益」を知るところからで、ネットで「企業名 営業利益」と、「企業名」と「営業利益」の間にスペースを入れた「AND検索」をするべきです。「営業利益」や「経常利益」が前年比で増えているか、増えてはいなくても毎年コンスタントに利益が出せているかが重要です。「営業利益」などが好調だと株価も上がりやすかったり、配当金が上がる「増配」も期待できたりするため、このあたりは調べておきましょう。
そして、11月の「株主優待」を紹介しておいて、このようなことを言うのはおかしいかもしれませんが、注意しなくてはいけないのは高値掴み(相場の高いところで買ってしまうこと)です。11月の「株主優待」を11月になってから買うと、株価がすでに高すぎることもあります。その場合は、権利落ち後を狙う、12月以降の「株主優待」に目を向けてみることも考えてみましょう。
もちろん、利用しやすいお店を選ぶことも重要で、近くにお店があるかどうか、近くになくても帰省時などに使えそうかは考えておいたほうがよいかもしれません。
前提条件を踏まえた上で、優待新設を発表したアスマークについて話をすると、「株主優待」を新設発表した2024年8月に株価が急反発しています。アスマークでは2024年11月期の営業利益は3億6,000万円(前期比13.6%増)と2期ぶりに過去最高益を更新しています。
「株主優待」新設でも、赤字企業や上場維持基準を保つためなど、何かしらの理由があって“「株主優待」の大盤振舞い”が行われることもあるため、きちんと会社の「営業利益」を知るべきではあるのですが、「株主優待」を新設した企業で、財務もよく今後の成長も期待できるなら株価上昇も期待でき、中長期でも保有しやすいでしょう。