着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回のテーマは「大掃除前の片づけ:その1」です。
大掃除に向けて片づけをするべき理由
今年も残すところ2カ月を切りました。そろそろ年末の大掃除が気になりはじめる時期。毎年気が重い……という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今年はそんな大掃除をよりラクにするために、11月の今のうちにやっておきたい片づけについてお伝えします。
片づけと大掃除に何の関係が? と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この二つはしっかりと連動しています。
当然ながら、家の中にモノがたくさんあればあるほど、掃除は大変になります。掃除をするにも、まずはモノをどかさなければ、減らさなければ…となると、その負担は一気に倍増。
逆に、もし片づけから始めて余計なものを減らすことができれば、掃除のハードルはグンと下がることに。
さらに言うと、モノを減らしたいのなら<捨てる>のがやはり最優先。
ですので今月と来月の2回にわたり<来るべき大掃除をラクにするための片づけ術>を骨子として、家の場所別に整理しやすい・捨てやすいモノを考えてみたいと思います。