京に着いてまもなく
上総の国で暮らしを共にし、一緒に旅してきたまま母は、元々は宮仕えをしていた人。『源氏物語』を教えてくれたのもこの人だった。
しかし、まま母は京を出ていくことになり…。
年が明け、梅の木をじっと見続け、やがて満開になった…が、まま母からは音沙汰もなく、恋しさ余って花を折り、手紙を贈った。
上総の国で暮らしを共にし、一緒に旅してきたまま母は、元々は宮仕えをしていた人。『源氏物語』を教えてくれたのもこの人だった。
しかし、まま母は京を出ていくことになり…。
年が明け、梅の木をじっと見続け、やがて満開になった…が、まま母からは音沙汰もなく、恋しさ余って花を折り、手紙を贈った。