子どもの理解と協力
内田 以前、子どもが習っていた公文に出かける時間になっても、長男がまだ車に座っておらず、私は怒ってしまいました。息子はその直前に急いで課題を2つ終わらせていたのですが、それをほめることなく怒ってしまったことを後悔しました。
その30秒後、私は息子に謝り、「ママね、うちはいつも公文に遅れているから、計画的にやらなきゃって思っていたの。先生にだらしないうちだと思われるのが恥ずかしいし。それで、早く行かなきゃって思ったの。でも、あなたがうちを出るのが30秒遅かったとしても、もうすでに遅れてるわけだからそんなに変わらないよね。なのに、ママ、焦ってるときに怒っちゃうことが多いんだよね。ごめんね。ママはあなたがしっかり課題をやったの、えらいと思ってるよ。よく頑張ったね」と言いました。
そのとき、7歳の長男は非常に成熟した反応をしました。彼は「僕もそういうときあるよ」と言い、機嫌が悪いときに意地悪な言い方をしてしまうことがあると共感をしてくれたのです。
私たちは、急いでいるときにはとくに不機嫌になりがちですが、そのような状況を子どもが理解し、協力してくれることを望んでいます。
この日の出来事から、子どもに「急いでいるときには協力してね」とお願いすると、息子も快くうなずいてくれたことで、親子のコミュニケーションが深まりました。