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クリスマスに活躍する株主優待5つを紹介
「クリスマスに使える」株主優待の銘柄の選びかた

「クリスマスに使える」株主優待の銘柄の選びかた

株主優待を選ぶ時は、いくつかの点を理解しておきましょう。

まずは、クリスマスの過ごし方も各家庭で違うため、いつも何をしているか考えて「逆算」することが大切です。株主優待で大事なのは、“もらって嬉しくなるか”、“ご家庭にとって使い勝手がいいか”です。

今回は紹介しませんでしたが、デパートで買い出しをするならデパートで割引になる株主優待が活躍するため、三越伊勢丹ホールディングス(3099)や高島屋(高ははしごだか)(8233)といったデパートで使える10%割引カードがあると便利です。また、デパ地下でサラダを買うのが定番ならロック・フィールド(2910)、外食するならレストランなどで使える外食銘柄といったように、毎年、何にお金を使ってクリスマス準備をしているかを考えて「逆算」します。

逆に、ここで紹介した銘柄でも「子どもが大きくなりおもちゃをプレゼントしなくなったからこの銘柄は必要ない」といった意見もあって然りです。ご家庭それぞれで気に入る株主優待をもらうことで、優待生活が楽しく続けやすくなります。

そして、株主優待銘柄のために株を買おうと思っても、資金の余裕がないこともあるでしょう。そこで、ふるさと納税の返礼品も探してみるといいかもしれません。

スギホールディングスのポイントでもらえる銀座千疋屋のフルーツタルトは、ふるさと納税の返礼品でも見つかりました。ボーナス額が決まる年末にかけて「ふるさと納税の寄付上限額が決まったから、ふるさと納税の返礼品をもう少し選べそう」なら、ふるさと納税を利用してクリスマスケーキを返礼品としてもらうこともできるわけです。

また、注意点として話しておかなくてはいけないこともあります。それは、今、株を買ったとして、今年のクリスマスに間に合う株主優待はないことです。11月や12月権利の株主優待を紹介していないこともありますが、他の銘柄でも、株主優待は権利を取得してから、早くても約3ヵ月後に届くからです。例えば、紹介した中で2月権利の株主優待がありますが、約3ヵ月後、2025年5月あたりに株主優待が届きます。

今から動いて2024年のクリスマスに間に合うわけではないため、2025年以降の「将来のために準備」をしてみることになります。

それでも、クリスマスに使える株主優待を選ぶことで、株主優待が廃止されない限り、「株主優待で支出を抑えつつも、クリスマスを楽しめる」ようになります。

 

江崎グリコの優待の写真。
江崎グリコの優待(筆者撮影)

〈「株主優待」とは?〉

ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。

〈「権利付最終日」とは?〉

権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。

つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。

例えば、2024年11月末の権利付最終日は11月27日、権利落ち日は11月28日です。そのため、11月末に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、11月27日までに株を買っておかなければなりません。