今後、金利上昇がますます進むと……
今後、金利が上がるとすると、半年ごとに決まる変動のほうが早く上がりますが、金利上昇がもっと進めば、いずれ固定3年や固定5年の国債の金利も上がる可能性があります。
日銀の植田和男総裁は、国債の買入れを少しずつ減らし、国の保有残高も減少していくとしています。
日銀が国債買入れを減らしたり、市場で国債や手形を売ったりすると、結果的に市場の通貨流通量を減らすことになり、金利を上昇させる効果があります。
これを「売りオペ(売りオペレーション)」と言いますが、インフレで物価上昇の傾向にある時には、物価を下落させるために実施する方法です。
日銀の国債に対する態度には曖昧な点が多いですが、今後は長期金利が上昇傾向にあることは間違いありません。
内閣府は「中長期の経済財政に関する試算」にて、2030年度に10年国債利回りが2.7%に上昇する成長実現ケースを示しています。