金利が上昇気配の今が注目
国債は、満期時に元本が返済されますが、発行時に決められた利息で一定期間ごとに利子が支払われます。買った後は自分で売買もできますが、その時の需要と供給に応じて価格が変動します。
現在は金利が上昇気配で、国債売りの圧力も高まっている時期。すると国債価格が下がり、利回りが上がります。
例えば、わかりやすく満期までの期間が1年で、額面が100円で、利率が1%の債券があったとしましょう。
この債券を発行時に1000円分購入した場合、額面の1000円に利子10円の1010円が受け取れます。
しかし、この債券の人気が低迷して価格が995円に下がった時に購入した場合、満期では、額面との差の5円の利益と10円の利子を合わせて15円が受け取れます。
この時、利回りは約1.5%になっています。価格が下がると利回りが上がり、利益が増えるのです。つまり、国債の変動型10年は、利率が上がっている今が注目なのです。