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生活に身近な牛乳ですが、生もののため傷みやすく、管理に注意が必要な食材でもあります。そこで今回は、開封後の飲みきり目安や傷んだ牛乳の見分け方など、牛乳を安全においしく飲むための豆知識をご紹介!また、「飲むとお腹がゴロゴロするのはなぜ?」「最近注目のA2牛乳って何?」などのちょっとした疑問も解消します。
この記事の目次
牛乳の賞味期限と消費期限の違いは?
飲むとお腹がゴロゴロするのはなぜ?
どうすればお腹がゴロゴロしないですむ? 低温殺菌牛乳やA2牛乳って何? 開封後は何日くらいで飲みきったらいい? 牛乳をレンチンしたら白い塊が…正体は? 牛乳・乳飲料・加工乳の違いは? 牛乳と豆乳、より健康にいいのは?

牛乳の賞味期限と消費期限の違いは?

牛乳には「賞味期限」と「消費期限」の2種類の期限表示があります。一般的に、低温殺菌牛乳は未開封でも鮮度が落ちやすいため「消費期限」、これ以外の牛乳は「賞味期限」が表示されています。

なお、賞味期限とは「おいしく飲むことができる期限」のこと、消費期限とは「安全に飲める期限」のことです。未開封で冷蔵庫に入れている牛乳の場合、賞味期限の1~3日以内であれば飲んでも問題ないと言われています。対して、消費期限の場合はその日までに飲み切らなければなりません。消費期限を過ぎてしまった牛乳は飲まずに捨てましょう。

『これまだ食べられる?「賞味期限」と「消費期限」の違い、定め方も解説。フードロスを減らしおいしく安全に食べるために』はこちら

 

飲むとお腹がゴロゴロするのはなぜ?

牛乳を飲むとお腹の調子が悪くなってしまう人がいます。これは、牛乳に含まれる乳糖(にゅうとう)という成分が、体内でうまく分解できていないためです。

乳糖を分解するためには、小腸で分泌される消化酵素「ラクターゼ」が必要となりますが、この量が少なかったり、または働きが弱まったりすると、「大腸で大量のガスが発生する」、「水分が過剰に増える」といったお腹の症状が現れます。これを「乳糖不耐症」といい、日本人を含むアジア人やアフリカ人に多く見られる症状です。一方で、昔から乳製品を摂取する習慣のある北欧地域などでは、乳糖不耐症の人はあまり多くありません。

ラクターゼは赤ちゃんの頃に盛んに産生され、離乳後は徐々に減っていきます。「大人になってから牛乳でお腹を壊すようになった」という人が多いのはこのためです。