コンビニやスーパーなどで販売されている加工食品には賞味期限・消費期限が記載されています。購入したきり手つかずのまま期限切れになってしまった食品が、戸棚や冷蔵庫の奥から出てきたという経験のある人も多いことでしょう。安全性を考えると食べるかどうか悩むところですが、切れたのが「賞味期限」であれば、その保存方法や期限が切れてから経過した日数によっては食べても問題ないようです。賞味期限と消費期限の違いを押さえておきましょう。
賞味期限は「おいしく食べられる期限」
賞味期限とは、その食品をおいしく食べられる期限のことを指します。袋や容器を開けず、書かれている保存方法を守れば、その年月日までは変わらない品質で味わうことができます。
賞味期限は品質の劣化がゆるやかな食品に記載されるため、期限を過ぎたとしてもすぐに食べられなくなるわけではありません。食べられるかどうかは見た目やニオイなどで消費者が個別に判断する必要があります。
なお、賞味期限をめぐっては、食品流通の分野で「3分の1ルール」という商慣習が存在します。これは、賞味期限が3分の1になる前にスーパーなどの小売店に納品しなければならないというものです。元々は消費者になるべく新鮮な食品を届けるために決められたルールとされていますが、期限までに納品が間に合わなかった食品は返品・廃棄されてしまうことから、フードロスが問題視されている近年では見直しの動きが広がっています。