「好き」を原動力に生きていく
『引っ越し大名!』のなかで一番心を掴まれたのは、春之介が自分の好きなことを武器に知恵を絞って問題に立ち向かっていくところ。「そんな無駄なことにうつつを抜かして」と言われている人だって、時代や環境が変われば誰かを助けるヒーローになれるんだと思います。
食べていけるようになるまでに時間がかかった僕としては、好きなことを続けてこられた環境に感謝しています。春之介のお母さんって、ちょっとうちの母に似てるんです。一人息子なのに期待を寄せていないという点が(笑)。
「学校を卒業したら家を出て、自分で生きていきなさい」とは言われましたけど、「勉強しなさい」とか「そろそろ就職したら?」といったプレッシャーをかけられたことはありませんでしたね。病気になって心配をかけた時期もありましたが、いま僕が好きなことをして生きていることを、誰よりも喜んでくれているのではないかなと思います。
これからも「好きだ」という気持ちを原動力に歩んでいきたい。そのために心がけているのは体力づくりです。気持ちだけでは頑張れない年齢になってきたのを感じているので、ジムに通っていますし、ヨガの呼吸法も実践しています。
おかげで免疫力がアップして風邪をひかなくなりました。また、喉を乾燥から護るため、寝る時に「口テープ」を貼っていて、これも効果的です。あと、まったく予定はありませんが、結婚したいです。誰もいない暗い部屋に帰ると、寂しくて……。とくに寒い季節は。(笑)
人生はままならないものだけれど、悲劇に溺れないことが大事だと思います。想像力や客観的な視点を駆使して、苦しい状況のなかに喜劇を見出すことだってできるはず。日々のなかの小さな幸せにときめきながら、有意義に生きていきたいです。