「睡眠時無呼吸症候群」の可能性にも注意

原因(2)下半身にたまった水分が、うまく排出されない

「足のむくみ」があるなら、それが夜間多尿につながっている可能性があります。

(写真提供:Photo AC)

本来、ふくらはぎには心臓と同じような“ポンプ作用”があります。

ポンプ作用により、下半身の水分が上半身に戻され、水分は体内を循環するのです。

ところが運動不足や加齢で、ふくらはぎのポンプ機能が落ちることがあります。すると、体を起こしている昼間に、本来は尿として排出されるはずの水分が下半身にたまったままになります。

そして夜、体を横たえると、たまった水分が上半身に戻ってくるため、心臓が「水分が余っている」と判断して、それが尿になってしまうのです。

特に出産した女性や妊娠中の女性は、リンパ液や血液の流れが悪くなるので、この現象が起きやすくなります。

原因(3)「睡眠時無呼吸症候群」の可能性

睡眠障害のなかで最も注意すべきは「睡眠時無呼吸症候群」です。

ほうっておくと心不全、狭心症(きょうしんしょう)、心筋梗塞、脳卒中、腎不全、ED(勃起障害)などの病気を誘発することもあります。

実は、夜中に3~4回目が覚めてトイレに行くのは睡眠時無呼吸症候群の典型的な症状でもあります。