援助のポイント・対処方法
「経済的虐待」は珍しいことではない
高齢者虐待の中でも、1位の身体的虐待に次いで多いのは「経済的虐待」です。お金のことは、介護事業者も把握することは難しく、公共料金や介護サービス利用料が滞ってはじめて「お金がない」ことが分かったりします。
今回はキーパーソンとなった長女が親の金銭管理を代行していましたが、そもそも「夫がギャンブル好き」なのに、なぜ金銭管理を任せたのか?という適正も気になるところです。とはいえ、「親のことは長男・長女がやるもの」というY夫妻の考え方もあったのかもしれません。
兄弟の一人が親の金銭管理をするのであれば、毎月通帳の記帳頁を全員で共有する、親に見せるというルールを最初に作っておくべきでしょう。
「日常生活自立支援事業」
子が親の金銭管理を行うことが一般的ではありますが、子どもがいない世帯もありますし、遠く離れた場所に住む子どもに金銭管理を任せるのは現実問題難しいでしょう。
そんな時は、社会福祉協議会が行う『日常生活自立支援事業』を利用し、お金の入出金や保管までお願いすることができます。相談は無料です。