『SHOCK』に彩られた帝国劇場の入り口

「『SHOCK』専用劇場でも作ってやればいいかな(笑)」

ライバル役を演じた上田さんは昔、堂本さんに怒られた時のエピソードを披露。「2003年、ちょうどここですよね、光一君に『お前もう絶対このステージに立つな!』と言われました(笑)。まさかこうして『SHOCK』の大千穐楽のステージに一緒に立てるとは。感慨深いものがありますね」

また同じくライバル役を演じた佐藤さんは、「本当に『SHOCK』に育てていただきました。そういう後輩はたくさんいると思います。みんな光一くんの背中を追い続けてきました。今日でラストですが、思いは僕たちの胸に響き続けますし、そういう意味では『Endless SHOCK』は終わらないと思っています」とコメント。

劇場オーナー役を演じた前田美波里さんは、「『SHOCK』は私の人生の、いえ役者としての宝物です」と涙ながらに言葉を贈った。

『SHOCK』の聖地である帝劇は、来年2月より建て替えのため休館を予定している。堂本さんが「『SHOCK』専用劇場でも作ってやればいいかな(笑)」と冗談交じりに言うと、会場から割れんばかりの拍手が起きた。

「今のメンバーや(中山)優馬の『Endless SHOCK -Eternal-』も観たい。まだまだやれることはあると思う。ただ、帝劇がなくなる。どうしたらいいのか。もう自分がコウイチ役を演じることはないかもしれませんが、誰かに受け継いでもらえたら嬉しいなと思います」と堂本さん。

演じてきた<コウイチ>という役についても、「ステージに立つ人間としての究極形みたいなものを描いてきた。その究極体を演じるのが、まあつらい24年間でした。だって俺は究極じゃないんだもん、全然。そういう意味では自分自身が役に負けないよう、“気持ち”をずっと維持し続けるよう頑張りました」と思いを吐き出した。