帝国劇場は、建て替えのため2025年2月から一時休館する

「『SHOCK』は永遠であってほしい」

舞台上でセットの撤収作業が進む中、堂本さん単独の囲み会見がスタートした。

「撤収って早いです。みんな早く『レ・ミゼラブル』(帝劇での次回公演)にいきたいんですよ(笑)。ここまで本当にやりきったので、背負ったものを下ろせるかなと思ったんです。思ったんですが、余計にまた重たいものが乗っかった気がしています。

新しい舞台の構想はないです。『SHOCK』のような舞台の構想までには至ってないですね。(後継者については)現れないですかね? 僕自身も見たいし、夢ではありますよね。自分が積み上げてきたものを表から見るというのは。記録にしても破られるためにあるものですから、もちろん破ってほしいです。

帝劇が改装に入らなかったら、たぶん来年もやらせていただきたいと思っていたはず。でも数年前に工事の話を聞いた時に、ああ2024年がラストになるなあと思ったんですね。なので自分の中では突然というわけじゃないんです。専用劇場があったら、1日2回公演がなければ毎日でもやりたい。1日2回公演はめちゃくちゃしんどいです。(笑)

今45歳。人生の半分いったわけですけど、これから先『SHOCK』より刺激的なことが起こるのだろうかと考えると、多分ないと思うんです。すべてを経験させていただきました。

(24年の間には)あってはならない事故も、天災もありました。地震もあったし、コロナ禍もありました。誇らしげに言うことではないかもしれないですが、そんななか自分の体調では一度もストップさせなかった。ケガとかしんどいこともたくさんありましたが、強行突破でやれたことが幸せでした」

最後に訊かれた「『SHOCK』とは?」との問いに、「永遠であってほしいです」と答え、堂本さんは会見を終えた。