科学新書がなぜ<マンガコンテスト>を開催するのか
――どのようにしてこのテーマと著者さんにたどり着いたのでしょうか?
NHKでは2018年から「東洋医学ホントのチカラ」という番組が何度か放送されていたんですね。一方、私自身は講談社へ転職した後、しばらく『現代ビジネス』というWEBサイトに携わっていて。そこで山本さんからお声がけを頂き、番組の関連記事を配信させていただいたんです。
それから異動したブルーバックスでも、ぜひ東洋医学の魅力を多くの人に伝えたい、と考えるようになって、山本さん、そして番組に何度も出演されていた大野先生と相談をし、本書の企画を進めることになりました。
ーーなるほど。そしてここからが今回の主題となりますが…。その科学新書『東洋医学はなぜ効くのか』が、なぜ講談社のマンガ投稿サイト「DAYS NEO(デイズネオ)」を通じてコミカライズのコンテストを開催することに?
「DAYS NEO」は<50誌500人の編集者と出逢えるマンガ投稿サイト>です。
漫画家さんなど、さまざまなジャンルのクリエイターと編集者をマッチングさせることで、作品を生み出してきたウェブサイトで、弊社のクリエイターズラボという部署が運営しています。
そもそも私自身、テレビ局にいた時から、できるだけいろいろな方と仕事をしていきたいとの想いがありました。そのために普段から他部署の方と交流し、雑談する機会を大切にしています。
そんななかで『東洋医学はなぜ効くのか』をより多くの方に知っていただく方法はないかクリエイターズラボの方と相談したところ、マンガ化を提案されて「それならこんなやり方があるよ」と具体的なアイデアをいくつかもらいました。その一つが「DAYS NEO」を使ってのコミカライズコンテストだったんです。
ちなみにコンテスト開催は、ブルーバックスとしても初の試みです。