マンガ化の先もにらんで

――​今『婦人公論.jp』でも、もともと『現代ビジネス』で連載されていた貴社のマンガ『南海トラフ巨大地震』(著:よしづきくみち/原著:biki)を単行本化ののちに、あらためて掲載させていただいています。この作品も科学的見地に基づいて、想定される被災状況が描かれていたり、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんの解説が巻末についているなど、一般的なマンガ作品と、やや毛色が違いますよね。

個人的には、マンガやWEBを起点にして、それで世の中の関心が高まったり、正しい情報が広がったりするといいな、と思います。

出口さんおススメの「ブルーバックス」近刊

今回のマンガコンテストもそうですが、コンテンツを広げた結果として、「ブルーバックスを知らなかった」という人も手に取ってくれたら嬉しいですね。

『東洋医学はなぜ効くのか』のコンテスト概要を見ると、「ドラマ化も目指したい」という意気込みが書かれています。テレビ局出身という出口さんの経歴がやはり関係しているのでしょうか。

テレビやWEBメディア、書籍部門と複数の媒体にかかわる中で、一つのコンテンツをまた別のメディアとクロスさせて展開していくことに、あらためて手ごたえや面白さを感じています。

そしてそれは、新書がマンガになるのなら、その先として何があるのかな。アニメは、もしくはドラマはどうかな、って自然に考えられる環境があるためかもしれません。

コミカライズから先は具体的に決まっていませんが、担当者としては、さらに大きな広がりにも向かっていきたい。

今回のコンテストにそれぐらいの気合で取り組んでいる……というのはこの場を通じて、あらためて強調しておきたいと思います!

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マンガ、WEB、ゲーム…本の可能性をグイグイ広げる講談社。さらにその裏側を出口さんに聞いた<後編はこちら