罪悪感というより劣等感
時代はさらにくだり、2000年。「家事代行サービスを頼んでみたら」(3月7日号)というルポには、〈苦手なことは専門家に頼むのが一番と、最近の専業主婦は割り切っているらしい〉という一文が。
対して、19年10月23日号のルポ「ラクすることに罪悪感がつきまとうのはなぜ?」では、利用者がその心情を吐露しています。
〈何度も肯定しようとするけれど、やっぱりお金で家事を買っているという気持ちは消えない。罪悪感というより劣等感でしょうか。《頑張りきれてない》気がするんです。(略)もはや自分との闘いですね(笑)〉。
料金を高いとみるか、安いとみるか。家事代行を効率化とみるか、贅沢とみるか。40年以上が経過しても、主婦たちの心の中では、綱引きが終わらないようです。