留学で野球の奥義を学ばせるべき

46歳まで実働29年間マスクをかぶり続けた中嶋は、引退後のパドレスへのコーチ留学で野球の裏表を勉強したはずだ。

各球団も、将来の監督・コーチを選ぶときは人気の高いスター選手OBを物色するのではなく、指導者の資質があるコーチをマイナーリーグに留学させて野球の奥義を学ばせるべきだ。

それでも球団がコーチ留学をさせてくれないなら、自費でアメリカ留学をすればいい。きっと第2の人生の財産になる。

※本稿は、『阿部巨人は本当に強いのか 日本球界への遺言』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。

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阿部巨人は本当に強いのか 日本球界への遺言』(著:広岡達朗/朝日新聞出版)

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