適応障害の特徴
適応障害の特徴の一つは、ストレスの原因が明確であること。人によって原因はさまざまですが、明確な原因があって、それに対する過剰な反応が起こっている状態が適応障害なので、ストレスのもとから離れると逆に体調は良くなります。これも、適応障害の特徴です。
ビジネスパーソンの場合、適応障害の原因で多いのは、職場の人間関係、過重労働、仕事のミスマッチです。なかでも特に多いのが、人間関係です。対上司、対同僚のほか、最近ではカスハラ(カスタマーハラスメント)というワードがすっかり定着してしまったほど、顧客からのクレームや言動に悩んでメンタル不調に陥る人も増えています。
一方、転職市場は売り手市場になっているなか、以前に比べると自分の希望する仕事を選びやすくなってきているため、仕事のミスマッチが原因で適応障害になるケースは減っている印象があります。
それでも、入社直後や異動直後、転職したばかりの人が、自分がそれまでやってきたこととは違う仕事を任されたり、新しい企業文化になじめなかったりして心身が疲弊することはよくあるパターンの一つです。