傷病手当金の額

傷病手当金の額はというと、人によって変わります。

ざっくりと説明すると、月給の3分の2です。休職前の直近1年間の月給の平均額の3分の2が、傷病手当金として毎月支給されます。

休職に入ると自動的に傷病手当金が振り込まれるわけではなく、書類を揃えて申請する必要がありますが、健康上の理由で休んでいて、ちゃんと通院して治療をしていることが証明できれば問題なく申請は通ります。

申請書類には医師が記入する欄もあり、「気分の落ち込みや不眠に対して治療中。上記のため労務不能」などと記入して、これまでに通らなかったことはありません。

事後申請で、毎月申請する人、数か月分まとめて申請する人、復職後にまとめて申請する人と、人によっていろいろですが、申請してから実際に振り込まれるまでには多少のタイムラグがあります。申し込んでから2週間から1か月かかることは念頭に置いておきましょう。

個人事業主の方は別として、会社勤めの方でしたら傷病手当金をもらえるので、「給料がストップしてしまう……」という心配はある程度カバーされます。産業医としても主治医としても、一定期間の休養が必要と判断した方には「お金のことは傷病手当金がありますから、今は体調を整えることを最優先に考えたらどうですか?」と、お伝えしています。

※本稿は、『産業医が教える 会社の休み方』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。


産業医が教える 会社の休み方』(著:薮野淳也/中央公論新社)

メンタルヘルス不調を理由とした休職が増加傾向にある一方、「会社を休むこと」には多くのビジネスパーソンがためらいを感じてしまうことも事実。

数々の企業と実例を見てきた医師が語る、「正しく、適切で、安全な」休み方とは?

休職が頭をよぎったことがある方、実際に休職中の方、また企業の総務・労務担当者も必読です。