湯川 私は悲しいことも学びなのだと受け止めて、苦しみの渦中にいた60歳で「幸せを招く『あいうえお』」を作ったの。
「あ」は「会いたい人に会いたい」、「い」は「行きたいところに行きたい」、「う」は「うれしいことがしたい」、「え」は「選ばせてもらいたい」、「お」は「おいしいものが食べたい」。
我儘を並べているようだけど、大切なのは感動。感動は幸せを呼び寄せるための餌なんです。これからも自分の心をたくさん動かして、幸せな気持ちを周囲の人たちと分かち合って生きていきたいですね。
IKKO 私はカラ元気でも、笑顔でいれば、幸運が勘違いして寄って来ると思ってます。
湯川 アハハ。本当にそうね。
IKKO なので笑顔を忘れないように、紙に「笑福」と書いてトイレの中に貼ってるんです。
湯川 あっ、いいですね。私は玄関に貼ろうかしら?
撮影:
富田眞光
IKKOさん メイク:山懸亮介/ヘア:きくち好美/着付け:森合里恵/※衣装はすべてIKKOさん私物
出典=『婦人公論』2025年1月号
湯川れい子
音楽評論家・作詞家
1936年東京生まれ。60年より音楽評論家として活動を始め、その後、ラジオDJとしても長年活躍。作詞家としても大ヒット曲を数多く手がける。近年は平和、教育、音楽療法などのボランティア活動、講演も。『音楽は愛』『時代のカナリア』など著書多数
IKKO
美容家、タレント
1962年生まれ。19歳で横浜元町「髪結処サワイイ」に入社。その後、ヘアメイクアップアーティストとして独立。アトリエIKKO を主宰し、女性誌をはじめ、テレビ、CM、舞台などのヘアメイクを通じ「女優メイクIKKO」を確立。現在では、美容家・タレントとして活躍する傍ら、多くの美に対するプロデュース業にも注目が集まる。主な受賞に、2008年女性誌マリクレール・ジャポンでの、初の人物賞として「プラネットミューズ賞」、2009年韓国観光名誉広報大使(韓国観光公社) に任命され、「ソウル観光大賞」、2019年から3年連続で「ベストフォーマルウェアアワード”和装部門”KIMONO QUEEN」、2020年@COSME「BEAUTY PERSON OF THE YEAR2020」などがある。その他多数受賞。公式サイト/ブログ/instagram/X(twitter)