60歳を過ぎて家を建てた母
私の母は60歳を過ぎて家を建てましたが、長い年月をかけて好みが完全に確立していたようで、照明や壁紙、扉の色など家のあらゆるところの工夫があまりにも明確で、初めて家を建てる人とは思えないほど、即決・大胆・統一感が完璧で、「あっぱれ…」と感じるほどでした。
そんな中、印象的なのは2階のトイレ。
小さいサンプルからよくこの柄を選んで、空間をイメージできたな、と思うほどインパクトの強い壁紙なのですが、母はこのトイレに行くたびに「あー!可愛い!」「やっぱり最高だ!」と言って、自己肯定感が爆上がりの状態で扉から出てきます。
なんて幸せなことなのだろうと、娘ながらに思います。