教授の責任
けれども、自分の権力を振りかざすような教授に当たってしまえば、素直な学生ほど教授の顔色ばかりを気にしたり、同じように威張り散らしたりするような医者になっていくのは目に見えています。
これは本人に「医者としての適性」がなかったせいではなく、見本となる教授の責任なのです。
また、「医者としての適性」を見極めるという建前になっている入試面接を突破したことで、「医者に向いている立派な人間だ」というお墨付きをもらったのだという勘違いは、「自分もいずれ教授になって威張り散らしてやろう」などというモチベーションにつながり、結局似たような人間に育っていく可能性がさらに高くなるのではないでしょうか。
※本稿は、『ヤバい医者のつくられ方』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
精神科医・和田秀樹が大激怒!
医学部入試面接や高額な社会保険料……日本の医療に物申す。
出典=『ヤバい医者のつくられ方』(著:和田秀樹/扶桑社)
和田秀樹
精神科医
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。幸齢党党首。高齢者専門の精神科医として、35年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。主な著書に『年代別 医学的に正しい生き方』(講談社)、『六十代と七十代 心と体の整え方』(バジリコ)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『80歳の壁』『70歳の正解』『コレステロールは下げるな』『「せん妄」を知らない医者たち』(いずれも幻冬舎新書)、『心が老いない生き方 - 年齢呪縛をふりほどけ! -』(ワニブックスPLUS新書)、『65歳、いまが楽園』(扶桑社新書)、『なぜあの人はいつも上機嫌なのか』(扶桑社文庫)、『人は「感情」から老化する 脳の若さを保つ習慣術』(祥伝社黄金文庫)など著書多数。