歌手、俳優の美輪明宏さんがみなさんの心を照らす、とっておきのメッセージと書をお贈りする『婦人公論』に好評連載中「美輪明宏のごきげんレッスン」。5月号の書は「苦楽」です。

「苦あれば楽あり」がこの世の法則

私はつねづね、この世は「正負の法則」で成り立っていると語ってきました。どんな人にとっても、いいことと悪いことは同じ量だけ存在します。ですから苦労した人は、有形か無形かを問わず、苦労と同じ量の喜び、ご褒美を必ずもらえます。楽あれば苦あり。苦あれば楽あり。これが、この世の法則です。

苦しみを経験すると、幸せが訪れたとき、そのありがたみがよくわかります。また、小さなことにも幸せを感じるようになるはず。つまり、幸せに対する感度が上がるのです。

ところが、苦しみの経験をあまりしてこなかった人は、幸せに対して鈍感になり、今の自分がいかに幸せなのか気づかないことがあります。