(イラスト:オオイシチエ)

「さっきは参加できなくてごめんね」と、後から加わる必要はありません。人生後半の時間は限られています。自分に意味がないと思うものはさらりと流すほうが波風を立てませんし、みなさんも参加していなかったことなどすぐ忘れるでしょう。

「断る」「断られる」技術は、誰かに誘われたり、自分が誘ったりする機会がなくても《自主トレ》できます。それは、身の回りのモノを捨てること。

モノを「いつか使うかもしれない」と捨てられないことと、人に対しての「断るとこの人との関係が悪くなるかも」という恐れは似ていて、突き詰めると、そこには執着があるように思います。

部屋をスッキリさせると気持ちが晴れやかになるという話をよく聞きますが、まさに理に適っているのです。視覚的な余裕やスペースは、脳にも伝わり、心の余裕になります。そうすれば、思考がクリアになり、迷いもなくなっていく。

自分をよく知り、何が好きか、嫌いかを明確にして、速やかに決断できるようになるためにも、ぜひ「捨てる」を実践してみましょう。

空いたスペースには、モノを置かないこと。これが「断る」技術の向上にもプラスになるはずです。